NHK放送センター建て替え 竹中工務店などのJVが落札 リニア談合影響で3JVは失格

第I期工事で建て替えられるNHKの情報棟のイメージ図(竹中工務店・久米設計設計施工共同企業体作成)
第I期工事で建て替えられるNHKの情報棟のイメージ図(竹中工務店・久米設計設計施工共同企業体作成)【拡大】

  • 第I期工事で建て替えられるNHKの情報棟(左)のイメージ図。右の建物は国立代々木競技場第1体育館(竹中工務店・久米設計設計施工共同企業体作成)

 NHKは10日、東京都渋谷区の放送センター建て替え工事(第1期)で、竹中工務店と久米設計の共同企業体(JV)が設計施工業者に決定したと発表した。竹中工務店のJVを含む4JVが入札に参加したが、リニア中央新幹線工事の談合事件で3JVは指名停止となり失格となった。

 第I期工事ではニュースセンターなどが入る情報棟を建設。地上9階、地下1階で、平成32年秋着工、37年3月運用開始を予定している。契約金額(税抜き)は573億円(予定価格に対する落札率90・7%)で今月中旬に契約する。

 入札には大林組、大成建設、清水建設がそれぞれ代表を務める3JVも参加したが、談合事件での起訴を受け、NHKは内規に基づき3月30日に4カ月の指名停止とし、3JVは失格となった。技術評価を満たしていたことなどから、竹中工務店のJVが落札した。