JR、地下鉄構内の駅ナカで時短ファッション 忙しい会社員に人気 (1/2ページ)

 JRや地下鉄など首都圏中心に、駅構内の「駅ナカ」などの店舗で靴や洋服、アクセサリーなどファッション用品を買う動きが広がっている。大勢の人が通る立地の良さにアパレル業界などが着目。通勤途中に買い物を楽しめると、忙しい会社勤めの男女に人気だ。

 通勤途中に立ち寄り

 一日中混雑するJR渋谷駅の山手線ホーム。その一角に3月、アシックス商事(神戸市)のビジネスシューズ店「テクシーリュクスカフェ」がオープンした。店内でコーヒーを飲めるカウンターを設け、モデルが登場する映像が流れるなどおしゃれな雰囲気だ。

 妻と1歳の息子とともに訪れたIT関係の会社に勤める30代の男性は、仕事用の靴を購入。「毎日渋谷駅を通るので、最近できた店が気になっていた。ゆっくり買い物をする時間はないので、駅のホームで用事が済んで便利」と満足げだった。

 デザイン性と履き心地の良さを両立した人気商品をそろえた。担当者は「想定以上に売り上げは好調。この店で見た靴をインターネットで購入する人も多く、相乗効果が出ている」と話す。6月末までの期間限定で営業、1万円前後の商品が売れ筋だ。

 ユナイテッドアローズ(東京)は駅ナカ店舗を首都圏で6カ所開き、主に女性向け用品を扱っている。

 地下鉄の東京メトロ銀座駅の通路にある店では、1万円台のワンピースやスカートなどが仕事帰りの女性会社員らによく売れるという。

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