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1~3月のビール類販売で明暗 キリン5%増、アサヒ7%減

 ビール大手4社の平成30年1~3月期のビール類の販売動向が12日、出そろった。3~4月の業務用の値上げを前に駆け込み需要はあったものの、寒波の影響などで市場全体では前年比で微減だった。ただ、新商品が好調のキリンビールが5%増となる一方、前年のキャンペーンの反動減に見舞われたアサヒビールが7%減となるなど、社によって明暗が分かれた。

 各社の推計によると、1~3月期のビール類の販売数量は1%減。内訳はビール2%減、発泡酒6%減だったが、第3のビールは2%増になったとみられる。

 4社のうち最も伸びたキリンは第3のビールが13%の大幅増。1月の新商品「のどごしストロング」に加え、3月発売の「本麒麟」が大人気で、土曜日製造など増産態勢に入った。昨年7月リニューアルの「一番搾り」の好調が続くビールも7%増だった。

 サントリービールは「ザ・プレミアム・モルツ」が前年のリニューアルの反動で2%減だったが、2月に第3のビール「頂」のアルコール度数を7%から8%に引き上げたことが奏功。全体で1%増となった。

 サッポロビールは「黒ラベル」が10%増と高い伸びを示したが、第3のビール「麦とホップ」のリニューアル前の在庫削減などが響き、全体は2%減。アサヒは、「スーパードライ」が前年の30周年キャンペーンの反動で7%減となり、全体も7%減に落ち込んだ。

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