自動車大手、AI人材争奪戦 次世代車開発で必須、獲得のカギは「研究環境」 (2/4ページ)

 特に、世界で開発競争が活発化する自動運転車をめぐっては、各社が専門人材の拡充や開発体制の強化を急ぐ。

 ホンダは20年に高速道路での自動運転、25年をめどに一般道の決められたエリアで全ての操作を自動化する「レベル4」の自動運転技術の達成を目指す。

 このため、ホンダ子会社の本田技術研究所は16年、東京都港区にAIの研究開発拠点を開設した。大学や研究機関が集まる都心部で国内外の技術者との連携を強めることが狙いだ。

 自動車部品大手のデンソーも今年4月、東京都港区のJR品川駅近くに自動運転などの研究開発拠点を新設した。

 自前確保も不可欠

 エンジンなどを扱う機械工学系人材の比重が高かった自動車大手は、AIを活用する経験が浅い。それだけに外部と連携し技術を補うだけでなく、自前の人材確保も不可欠だ。

 多種のセンサーやカメラなどを駆使し人の運転を代行する自動運転車を、複雑な市街地で実用化するハードルは高い。AIで車両や歩行者などの動きを予測し危険を回避する精度が実用化の鍵を握っている。

 20年代前半に一般道で自動運転できる技術の実用化を狙うトヨタ自動車も布石を打った。3月、デンソー、アイシン精機との共同出資で自動運転技術を開発する新会社を東京都文京区の東京本社内に設立。3社の社員約300人で発足し、国内外から技術者を集め、1000人規模に拡大するという。

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