自動車大手、AI人材争奪戦 次世代車開発で必須、獲得のカギは「研究環境」 (4/4ページ)

 開発組織を分離することで、安定より自由な職場環境を重視する技術者気質を踏まえた人事制度を設計したり、従来の賃金体系と異なる処遇で優秀な人材を引きつけたりしやすくなるからだ。

 昨年、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の日本法人が理系新卒者を初任給約40万円で募集。日本企業の大卒の平均の約2倍の待遇が話題となった。トヨタや日産自動車などに勤めた経歴をもつボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長は「優秀な理工系の人材が多いインドなどに開発拠点を配置し、待遇も世界基準に引き上げるべきだ」と持論を披露する。

 労働人口が減少する中、AIは一部の仕事を担い始めたが、次世代技術を生み出すには、AIを駆使できる優秀な人材が必要だ。技術者の争奪戦はますます激化しそうだ。(臼井慎太郎)