【京都発 輝く】空いた京町家で宿泊施設不足解消、「よそもん」新進企業レアルの挑戦 (1/5ページ)

京町家を改修し、「鈴(Rinn)」ブランドで京都市中心部に集中出店するレアルの宿泊施設=京都市東山区
京町家を改修し、「鈴(Rinn)」ブランドで京都市中心部に集中出店するレアルの宿泊施設=京都市東山区【拡大】

  • レアルが宿泊施設として1棟貸しする京町家の内観=京都市東山区
  • 宿泊客向けのドリップコーヒー。地元の小川珈琲と共同開発したオリジナルだ(レアル提供)

 京都市中心部の京町家を改修し、一棟丸ごと宿泊客に貸し出すゲストハウス「鈴(りん)」やホテル型宿泊施設「Rinn(リン)」を運営する不動産関連ベンチャー、レアル。宿泊業参入からわずか3年で運営する宿泊施設は40棟と事業を急拡大させ、2020年9月期には約4倍の160棟へ増やす意欲的な計画を掲げる。インバウンド(訪日外国人観光客)でにぎわう京都の宿泊施設不足や空き家問題の解消に一役買う注目の新進企業だ。

 部下の一言が契機

 「社長、バックパッカーって知ってますか?」

 レアルの児玉舟社長(49)は今から約3年前、帰国子女のスタッフから、こんな質問を投げかけられた。米国の民泊情報サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」が日本でも知られるようになり、「住宅をホテルのような宿泊施設にすれば、会社の収益が上がるのでは」と提案されたのだ。

 レアルは当時、不動産仲介やリフォーム業を展開。人口減少や少子高齢化を背景に、空き家問題がニュースで大きく取り上げられた時期で、同社も京都市内の空き家情報を収集していた。

 当時は中国人の「爆買い」が話題になり、京都もインバウンドが急増。宿泊施設の不足が指摘され始めた時期だった。

 「空き家も増えている京町家をきれいにリフォームすれば、良い宿泊施設ができるし、不動産価値も上がる。外国人に受けるだろう。やらない手はない」

「よそもん」の挑戦