GINZA SIX、きょう開業1年 「人・価値・歴史」の新たな流れ創生 (1/2ページ)

開業1周年のプロモーションとして中央の吹き抜け空間に展示されたフランス人芸術家の新作アート=4月中旬、東京都中央区
開業1周年のプロモーションとして中央の吹き抜け空間に展示されたフランス人芸術家の新作アート=4月中旬、東京都中央区【拡大】

 東京・銀座の大型複合施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」が20日、開業から1周年を迎える。エリア最大級の規模を誇る商業施設に加え、オフィスや観光拠点としての機能を備えた新ランドマークは、国内随一のショッピング街に新たな息吹を吹き込んできた。今後は周辺エリアとの連携をさらに強め、「GINZA」の魅力を世界に発信し続ける。

 高級ブランドの路面店が軒を連ねる銀座の中央通り。国内外から買い物客が集まる目抜き通りに昨年4月20日、鳴り物入りでオープンしたのがギンザシックスだった。「新たな人の流れが生まれた」。地元商店会で銀座通連合会の岡本圭祐副理事長は、にぎわいを増した街の姿に目を細める。

 吸引力を生み出したのは意欲的なテナント構成だ。銀座を代表する百貨店の一つ「松坂屋銀座店」があった売り場面積約4万7000平方メートルの商業フロアには「クリスチャンディオール」や「フェンディ」など世界の高級ブランドが旗艦店を構え、その他の雑貨、飲食店なども全体の半数が国内における旗艦店だ。

 圧倒的な品ぞろえの厚みに加え「周辺の路面店と一続きのようなテナント配置」(岡本氏)も相まってエリア周辺が回遊性を増した。ギンザシックスだけで年間2000万人が来館し、東京メトロ銀座駅の利用者も1日平均で約7400人増加。2018年の公示地価では周辺地区の上昇率が都内商業地で最高となった。

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