企業主導型保育所開設相次ぐ 地域貢献と社員支援を両立 (1/2ページ)

シードの保育・児童施設内の食堂。調理の様子を見ることができる=埼玉県鴻巣市
シードの保育・児童施設内の食堂。調理の様子を見ることができる=埼玉県鴻巣市【拡大】

 新年度に入り、企業が従業員と地域住民向けに設ける「企業主導型保育所」の開設が相次いでいる。従業員の仕事と育児の両立を支援、地域の待機児童解消に少しでも貢献したいとの狙いがある。子供を預ける場所を確保し、復職を促す効果も期待できそうだ。

 コンタクトレンズを製造・販売するシードは4月2日、埼玉県鴻巣市の研究所の隣接地に保育・児童施設「ふくろうの森」を開いた。認可外の企業主導型のほかに認可保育、放課後児童クラブ(学童保育)を併設。認可は定員90人、企業主導型は12人、学童は35人まで受け入れられる。

 働きやすい職場環境をつくることで、長期就業してもらう目的がある。地域との連携を強化し、企業イメージの向上にもつなげたい考えだ。同社が約2500平方メートルの土地に園を建設、運営は保育運営を手掛ける社会福祉法人おひさま会(長崎市)に委託した。

 施設内には、食育を目的とし調理の様子を見ることができる食堂を設置。隣接する研究所に勤める社員が先生となり、化学の実験などができる場所もつくった。地域の人もくつろげるよう、図書を置いたカフェスペースも用意した。

 担当者は「複合施設は、全国的にも珍しい」と説明。1歳の次男を預ける予定の社員の大倉汐理さん(25)は「職場に近いため送迎が楽で、何かあればすぐに駆けつけられる」と話した。

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