【登板】JXTGエネルギー社長内定の大田勝幸氏「信頼され、価値を生み出す会社に」

JXTGエネルギー次期社長に内定したHDの大田勝幸取締役=24日午後、東京都港区虎ノ門(斎藤良雄撮影)
JXTGエネルギー次期社長に内定したHDの大田勝幸取締役=24日午後、東京都港区虎ノ門(斎藤良雄撮影)【拡大】

 「エネルギーを取り巻く環境が劇的に変わる時期だけに、経営のかじ取りの責任は重い」

 「エネオス」「エッソ」などガソリンスタンドの4ブランドを展開し、国内燃油販売でシェア約50%を誇る石油元売りの事業会社のトップに立つ。昨年4月にJXTGホールディングス(HD)が発足し、業績は順調だが、国内需要の減少に身を引き締める。

 24日の記者会見では経営課題としてガソリンスタンドのブランド統一など基幹事業の強化とともに「次世代の柱となる事業の育成」をあげた。平成28年に参入した家庭向け電力販売に加え、今年度は家庭向けガス販売も始め、総合エネルギー企業への転換を急ぐ。

 入社以来、主に経理・財務畑を歩み、「事業をバックアップする仕事が多かった」と話す。だが、木村康会長が「(前身の)JXHD時代からエネルギーのみならず、石油資源開発、金属の事業戦略立案、財務体質強化に大いに貢献した」と評する手腕を買われ、中核事業会社を任される。

 今後は経営の前面に出る立場。「取引先などとの対話に努めて信頼され、多くの価値を生み出す会社にしたい」と意欲的だ。