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「香り」楽しむビール台頭 できたて味わえる「J-CRAFT」、美味しさの秘密はチルド輸送 (1/3ページ)

 これまでビールの楽しみ方といえば、のどに一気に流し込む「のどごし」が主流だったが、最近は時間をかけながら香りやコクを味わう「はなごし」スタイルに変化しているという。背景にあるのはクラフトビールの台頭や、業界各社による企業努力だ。J-CRAFTシリーズを展開する三菱食品では、ブルワリーでしか味わえない「できたての美味しさ」を全国に届けることを主眼に、工場から店頭まで一貫した配送システムにこだわっているという。カギを握るのは、卸売業界では初の試みとなった酒類のチルド輸送だ。(SankeiBiz 大竹信生)

 近ごろは「香り」がキーワード

 最近、クラフトビールが存在感を増している。華やかな香りと苦みが特徴で、スーパーやコンビニ、酒販店の棚には「香り」を前面に打ち出した商品が目立つようになってきた。キリンビールはクラフトビール専用サーバーを開発して今春から全国展開を開始。サッポロビールなど大手によるクラフトビールメーカーの買収や出資の動きも世界中で活発化するなど、ビール業界は今後の成長が見込まれる有望市場に大きな期待を寄せている。

 J-CRAFTシリーズは、三菱食品が全国6つのブルワリーと一緒に開発した全7種類のクラフトビール。今年3月に発売されたばかりの「黄金IPA」は、静岡県の修善寺に醸造所を構えるベアードブルーイング(本社・静岡)と三菱食品が一緒に手掛けたシリーズ最新作で、フルーティーな香りと苦みが際立つIPA(インディアペールエール)と呼ばれるタイプのクラフトビールだ。

 こだわりのホップ、徹底した輸送手段

 そもそもクラフトビールとは何だろうか。ベアードブルーイングのキッチンマネジャー、清水健人氏によると、「一番よく言われているのは小規模生産であること。作り手の顔が見えるのも魅力で、ヘッドブルワーが知られている醸造所もあります」。ちなみに同社のビールはすべて、地元・修善寺の水を使って製造している。その土地の風土やブルワリーの個性を表現できるのもクラフトビールの特徴だ。日本はピルスナーなどのラガービールが多く流通しているが、クラフトビールは「エールが多く、それぞれ味の違いが分かりやすい」という。「苦みが少ないヴァイツェン、苦みの強いIPA、柑橘系などのフルーティータイプなど種類が豊富で、いろんな食事と合わせる楽しみがあります」と魅力を語る。

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