みずほ証券、資産承継ニーズへ対応強化 シニアコンサルタント増員

インタビューに応じるみずほ証券の飯田浩一社長=東京都千代田区
インタビューに応じるみずほ証券の飯田浩一社長=東京都千代田区【拡大】

 みずほ証券の飯田浩一社長は23日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、主に80歳以上の高齢顧客を担当する「シニアコンサルタント」を今後1年で約6倍に増員する方針を明らかにした。社会の高齢化が進み資産承継ニーズが強まるのに対応し、態勢充実を図る。

 シニアコンサルタントは同社の50歳以上の社員を対象に、ファイナンシャルプランナーと相続診断士の資格を取得した上で社内研修を受講した人を認定している。昨年12月に店舗への配置を開始し、今年3月末時点で13人。5月に5人を追加するなどして、来年3月末には75人まで増やす。

 狙いについて、飯田氏は「人生100年時代の中、高齢顧客へのお手伝いを総合的・複層的に行う必要がある。人材の投入をしっかりやる」と語り、同じみずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行に加え、みずほ信託銀行との連携も強化するとした。

 一方で飯田氏は、顧客からの新規の預かり資産の純増額を表す「資産導入額」が2017年度は1.7兆円程度だったとし、「新年度(18年度)は2兆円程度にしたい」と意欲をみせた。飯田氏はみずほFG常務などを経て4月1日付でみずほ証券社長に就任した。