跡を濁して去るLIBOR 金利上昇 米株市場に打撃

 グローバルな金利指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、2021年末までに廃止されることが決まっている。それでも、おとなしく去ろうとはせず、米株市場に打撃を与えつつある。

 米銀ゴールドマン・サックス・グループのベン・スナイダー氏やデービッド・コスティン氏を含むストラテジストチームがまとめたリサーチによれば、変動金利債務の割合が大きい企業の株価の動きは、LIBORに連動する短期金利とこのところ歩調を合わせている。アナリストらによれば、金利上昇は市場にとって全体として「地味な」脅威にすぎないが、18年の勝者と敗者を分ける要因になりつつある。

 スナイダー氏とコスティン氏は「戦略的観点からすれば、コーポレートレバレッジの高まりと金融情勢の引き締まりが、バランスシートの健全な企業の株式保有を引き続き勧めるようわれわれに促している」と指摘した。

 金利操作をめぐる一連のスキャンダルを経て廃止される予定であるにもかかわらず、LIBOR盛衰の影響が、米株市場に滝のように波及している。ニューヨーク連銀は、LIBORに換わる金利指標として担保付翌日物調達金利(SOFR)の公表を3日に開始した。(ブルームバーグ Luke Kawa)