中国配車大手の滴滴出行がメキシコ進出 ウーバーに対抗

 中国配車大手の滴滴出行が23日、メキシコの首都メキシコ市近郊でサービスを始めた。アジア地域以外での事業展開は初めて。メキシコを足掛かりに米配車大手ウーバー・テクノロジーズに対抗し、中南米地域での事業展開に力を入れる構えだ。

 滴滴出行はスマートフォンの配車アプリを使ったサービスで成長。治安が悪いメキシコではウーバーの利用者が多いが、安全対策の機能を備えて競う考えだ。年内にはほかの主要都市でもサービスを始める方針。

 滴滴出行は昨年、ブラジル配車サービス最大手「99」への出資を発表。今年2月には、ソフトバンクと組み、日本でもタクシー事業者向け配車アプリ開発を始めると発表した。(共同)