完全自動運転車実現の「犠牲者」 各分野で考える (3/4ページ)

 ■駐車違反

 ドライバーがこの世で最も嫌う役人の一部は、失業の憂き目に遭うかもしれない。客待ちの自動運転タクシーが路上駐車せずに常に道路を巡回しているならば、駐車違反を取り締まる役人はほぼ不要になる。

 ≪石油業界に揺さぶり≫

 ■トラック運転手

 トラック業界が既に人手不足に陥っていることを考えれば、自動運転車は長距離トラック運転手にとってそれほど悪いことではないかもしれない。

 米国ではトラック運転手を目指す若者が減少している。米国トラック輸送協会によれば、トラック運転手の平均年齢は49歳で、今後10年以内に引退ラッシュが訪れる。そうなる前には、自動運転技術がこの仕事のストレスを軽減してくれるだろう。

 ■修理工場

 自動車修理工場は自律走行型EVを苦々しく思うかもしれない。点火プラグやエンジンオイルの交換など、ガソリン車向けの一般的な修理の多くをEVは必要としない。

 タイヤやブレーキなどの消耗部品はEVにもあるものの、内燃機関を持たないことはメンテナンスの頻度に大きな違いを生む。人的ミスによる衝突や擦過傷が減れば、前照灯や車体パネルの修理に対する需要も減る。

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