NTT社長に沢田氏昇格 東は井上氏、西は小林氏が就任

沢田純副社長
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 NTTが持ち株会社の社長に沢田純副社長(62)を昇格させる人事を固めたことが26日、分かった。鵜浦博夫社長(69)の処遇は今後決める。2018年3月期に中期経営計画の最終年度を終えており、後進に道を譲る。6月の株主総会後に正式に決める。

 NTT東日本社長には井上福造副社長(62)が昇格し、NTT西日本社長には持ち株会社の小林充佳常務(60)が就任する方向で調整している。

 沢田氏は現在、NTT傘下で企業向けに安全なIT環境を整備する「NTTセキュリティ」(東京)の社長を兼務している。国内外のセキュリティー事情に明るく、サイバー攻撃の脅威が広がる中で企業向けサービスなどに手腕を発揮するとみられる。鵜浦社長は12年就任。通信事業者から総合的なIT企業への変革を強いリーダーシップで率い、企業や自治体を黒子として支援する事業に注力した。

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【プロフィル】沢田純氏

 さわだ・じゅん 京大卒。1978年日本電信電話公社(現NTT)。NTTコミュニケーションズ副社長を経て2014年6月からNTT副社長。大阪府出身。