日中韓の経済界は9日、東京都内でビジネスサミットを開いた。民間レベルでの交流を促進するため、経済連携の強化や第三国への投資協力で意見を交わし、共同声明を採択。来賓の安倍晋三首相ら3カ国首脳に手渡す。
経団連、中国国際貿易促進委員会、大韓商工会議所の共催で、日本側は経団連の榊原定征会長らが参加。中国、韓国からは自動車や建設、商社、金融機関などのトップが来日した。
米国が鉄鋼、アルミニウムの輸入制限を発動するなど保護主義的な動きを強める中、3カ国による自由貿易協定(FTA)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)など公正なルールに基づいた経済圏の拡大についても話し合う。
日中韓経済界のビジネスサミットは3カ国の首脳会談に合わせて開催され、今回で6回目。前回は2015年11月にソウルで開かれた。