中小機構、NHCのファンドに60億円

 中小企業基盤整備機構は、独立系ファンド運営のニューホライズンキャピタル(NHC、東京都港区)が手掛ける中小企業向けの成長支援ファンド「ニューホライズン3号投資事業有限責任組合(NH-3)」に60億円を出資する。中小機構が「中小企業成長支援ファンド」の枠組みの中で上限値となる60億円を出資するのは初めて。中小機構は経済産業省が掲げる「地域経済牽引(けんいん)事業」の一環として、課題が複雑化している地域経済の中核となる中小企業や産業に出資し、地域全体の活性化を目指している。

 同ファンドは昨年10月から出資を募ってきた。製造業や出版業など幅広い業種を対象に、複数の投資案件を検討しており、すでにその規模は150億円分に達する見通し。最終的には250億円の規模を見込んでいる。ファンドからの投資案件は主に事業承継や事業再生、成長支援などに取り組む中堅・中小企業を想定している。NH-3では、管工機材製造販売の昭和コーポレーション(東京都港区)の全発行済み株式を取得している。