ゼロックス、買収条件めぐり「再交渉」 富士フイルムは慎重姿勢 (1/2ページ)


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 富士フイルムホールディングス(HD)による米事務機器大手ゼロックスの買収の行方がなお混沌(こんとん)としている。ゼロックスは9日に公表した株主に向けた書簡で、富士フイルムからの買収提案をめぐり同社と条件面で再交渉する方針を表明した。これに対し、富士フイルムは10日公表の声明で「提案済みのプランがベスト」と条件の見直しに慎重な姿勢を崩しておらず、両社間の調整は難航が必至だ。

 ゼロックスは書簡で、富士フイルムによる買収が「最も魅力的な選択肢だ」とし、協調路線を維持する方針を維持。買収条件の引き上げを求める見通しだ。一方、富士フイルムは10日、再交渉の申し入れがあったことを認めた上で「現時点では何ら具体的な提案は受けていない」と指摘。その上で「新たな提案があった場合には、その内容が当社の株主にとってもメリットがあるかの検証が必要だ」と説明した。

 富士フイルムは今年1月、傘下の富士ゼロックスが手掛ける事務機器事業の収益改善を目指して、合弁相手のゼロックスの買収を発表した。富士フイルムが保有する富士ゼロックスの株式を富士ゼロックス自身に売却して資金を調達。そこで得た資金でゼロックスに50.1%を出資し、自前の投資をせず買収するというのが現在の枠組みだ。

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