いすゞ、先進技術で多様な業種と協業

 いすゞ自動車の片山正則社長は14日、電気自動車(EV)や自動運転といった先進技術の開発に関し「自動車メーカーのみならず、多様なパートナーとの協業を考慮すべき状況だ」と述べ、幅広い業種との連携に意欲を示した。開発環境の激変を受け、業界外の有望な技術も取り込みたい考えだ。国内の商用車業界では、トヨタ自動車子会社の日野自動車が4月、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と商用車の次世代技術で提携すると発表。人手不足に直面する物流危機など外部環境の変化もあり、先進技術の開発が急務となっている。片山社長は東京都内で開かれた会見で「商用車は乗用車と比べ、先進技術の難易度が高い」との認識を示した。