【現場の風】グルーポン・ジャパン 女性の地位向上 海外経験生かし応援


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 □グルーポン・ジャパン経理財務本部経理部長 水島芳子さん(44)

 --現在の仕事は

 「経理部長として決算や財務諸表の作成を監督するのが主な仕事だが、それ以外に法務やリスクマネジメントもサポートしている」

 --女性の地位向上を目指す活動にも参加している

 「3月8日の国際女性デーから1週間、女性オーナーの店や、女性従業員が活躍する店をグルーポンのサイト上などで紹介した。女性オーナーから寄せられた、働く女性に向けたメッセージを集め、(写真共有サイトの)インスタグラムなどに掲載した。日本では国際女性デーの認知度がまだまだ低いと思う。当社で扱う店は女性オーナーも多いので、ぜひやろうと参加した。日本では男性の方がキャリアアップの目標をはっきり持っていると思う。一方、女性は考える機会があまりなかったのではと感じる。実際、女性の社員と話していると、考えたこともなかったとの答えが返ってきた」

 --グルーポンに入社するまで豪州で働いていた

 「豪州の大学を卒業後、四大会計事務所の一つで16年間働いた。新たな挑戦をするため帰国し、グルーポン・ジャパンに入社したのは2014年。事業会社に身を置いてみたいと思ったのも入社の理由で、新鮮な経験ができている。設立から8年しかたっていないので会社の風通しもいい」

 --グルーポンの事業は変革期にさしかかっている

 「クーポン共同購入サイトとして事業をスタートしたが、今は一人でも買える。昨年1月からクーポンの品ぞろえを増やし、『ローカルビジネスのマーケットプレイス』を目指しており、クーポンの数は1年でそれ以前の2倍弱に増えた。社員の一人として事業拡大に貢献する一方で、自分の海外経験などを生かしながら店舗オーナーとユーザーのそれぞれで女性を応援したい」

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【プロフィル】水島芳子

 みずしま・よしこ 豪州ボンド大卒。1998年デロイト・トゥシュ・トーマツ会計事務所(豪州)入社、2014年グルーポン・ジャパン入社。福井県出身。