米ゼロックス、ビセンティン氏がCEOに 買収反対の大株主アイカーン氏が推薦

ゼロックスのロゴが掲げられたビル=ベラルーシ・ミンスク(ロイター)
ゼロックスのロゴが掲げられたビル=ベラルーシ・ミンスク(ロイター)【拡大】

 米事務機器大手ゼロックスは16日、富士フイルムホールディングス(HD)による買収に反対する大株主カール・アイカーン氏が推薦したビセンティン氏を最高経営責任者(CEO)に任命したと発表した。

 アイカーン氏の投資会社でCEOを務めるコッツァ氏はゼロックスの会長に選ばれた。アイカーン氏が推す人物が主要な地位を占めることになり、富士フイルムHDによる買収は一段と難しくなりそうだ。

 ビセンティン氏は3月から、富士フイルムHDによるゼロックスの買収提案に関してアイカーン氏側のコンサルタントを務めていた。

 ゼロックスは16日、株主総会を7月31日に開くことも発表した。この場で取締役を承認する。(共同)