山梨発 輝く

信玄餅でおなじみ、創業130周年の桔梗屋に息づく起業家精神 (5/5ページ)

 --その後、事業を多角化していったが、失敗は

 「35年ほど前、ドライブインを経営したことがある。が、中央自動車道のパーキングエリアや道の駅などができ、競合の末に撤退した。当時、旅行会社の観光バスにも利用してもらった。そのときの経験が、笛吹の工場見学で団体旅行のコースに組み込んでもらうなどの形で生きている。異業種参入は、他企業との提携ではなく、すべて自前でやっている。だからこそ失敗を次へ生かせる」

【プロフィル】中丸眞治

 なかまる・しんじ 明治大商卒。1995年代表取締役社長、2010年から現職。後任社長は妻の輝江さん(64)。2004年明大大学院商学研究科博士学位を取得。山梨県出身。

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 ≪イチ押し!≫

 ■「信玄餅」発売50周年の基幹商品

 桔梗信玄餅は桔梗屋の基幹商品として今年、発売50周年を迎えた山梨を代表する和菓子。縦約5センチ×横約3センチ×高さ約2センチの小さなカップに入り、きなこに埋まった三切れの餅に黒蜜をかけて食べる。安倍川餅をヒントに開発した。風呂敷包の個包装にへら状で木製の楊枝(ようじ)を刺した特徴的な外観だ。

 笛吹市の工場見学では、餅を機械で練って、切り、カップに入れ、ふたと黒蜜を乗せる自動化ラインと、風呂敷で包み、楊枝を刺す職人の技が見られる。

 2012年から3年連続で、世界各国の商品の品質を評価する「モンドセレクション」の金賞を受賞。17年の「JR東日本おみやげグランプリ」のお菓子部門でも金賞を受賞した。

 価格(税別)は2個入りが306円、6個入り917円、10個入り1436円。関連商品は桔梗信玄生プリン、桔梗信玄餅アイスなど多数。

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