おしぼりで「おもてなし文化」を世界に レンタル・販売のFSX、国際化に力 (1/2ページ)

藤波克之社長(右)と創業者で、父の璋光会長
藤波克之社長(右)と創業者で、父の璋光会長【拡大】

  • おしぼり冷温庫「レイオン」の記者発表会。レイオンは国際化戦略で重要なツールとなる=2017年6月、東京・渋谷のファブカフェ

 「日本のおもてなし文化を世界へ」-。おしぼりのレンタル・販売を手がけるFSXは、日本生まれの「おしぼり」の国際化に力を入れている。最近増えている訪日外国人のおしぼりに対する評価が高まっているのを受け、藤波克之社長は「おしぼりの世界企業を目指す」と言い切る。

 独自開発の冷温庫

 米国で約50店を展開する日系外食チェーンが6月から、FSXの使い切りおしぼりを採用する。不織布の上質素材に香りをつけた高級タイプだ。日本人のおもてなしの心を、おしぼりサービスを通して顧客に届ける差別化戦略のツールとなる。

 FSXは、加温・冷却効率を従来に比べ2倍以上に高め、省エネ効果も期待できる冷温庫「REION(レイオン)」を4月に発売した。独自開発した高効率温度制御システムの採用によって、おしぼりの加温時間を3分の1に、冷却時間を2分の1以下に短縮できる。暑いときに冷たいおしぼり、寒いときに温かいおしぼりを提供するのは、日本で生まれた「心のサービス」。そのサービスを手軽に実現させるレイオンが、おしぼり国際化への戦略商品となる。

 これまでも香港、ベトナム、マレーシアなどアジア市場での納入実績はあるが、おしぼりの米国上陸は初めて。藤波社長は「欧米にはおしぼり文化がないので市場開拓の余地があると思っています」と、本格的な海外進出に意欲をみせる。

 FSXは、1967年に貸しおしぼり業の「藤波タオルサービス」として創業。「モノのサービスはなくなるけど、心のサービスはなくならない」と考え、藤波社長の父、藤波璋光会長が事業を立ち上げた。

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