EVで自動運転体験 テスラの「モデルX」、スムーズ車線変更に驚がく (3/3ページ)

テスラのSUV「モデルX」には、条件付き自動運転の機能など新鋭の技術が搭載されている
テスラのSUV「モデルX」には、条件付き自動運転の機能など新鋭の技術が搭載されている【拡大】

  • テスラの「モデルX」後部座席のドアはせり上がるように開く
  • テスラ「モデルX」のボンネットの内部は空洞。衝撃を和らげる役割も果たす

 自動車の未来は

 ただ、EVの普及に向けた課題は多い。ガソリンスタンドは過疎化などの影響で減少傾向にあるが、国内に3万カ所以上。一方、テスラのEVを急速充電できる「スーパーチャージャーステーション」は4月現在で国内18カ所で、まだ心許ない印象はぬぐえず、充電場所の充実は必要だ。

 一般に購入しやすい価格帯の量産車もまだ少ない。量産車は国内メーカーでは日産のリーフ、三菱自動車のアイ・ミーブくらいで、テスラも販売価格を3万5千米ドル(約380万円)とした「モデル3」を発表しているが、電池の問題で計画通りの生産ができていない。

 EV化と両輪のように進む自動運転もこれからだ。試乗したテスラのモデルXは米カリフォルニア州で3月23日、オートパイロット作動中に死亡事故が発生している。原因は究明中で、完全自動運転に向けては、さらなる技術的な向上に加え、各国の法整備も必要になっている。

 しかし、EV、自動運転の流れは、100年に1度の大変革とも呼ばれる。この大きな波に乗り遅れまいと他業界も巻き込んだ巨大ビジネスになることは間違いない。