成田空港、針路はLCC重視 第3ターミナルを21年度までに拡張 20日に開港40年 (1/3ページ)

日本の空の表玄関、成田空港=4月
日本の空の表玄関、成田空港=4月【拡大】

  • 旅客で混雑する、格安航空会社が利用する成田空港の第3旅客ターミナル=4月

 日本の空の表玄関、成田空港は、1978年5月20日の開港から40年を迎えた。国内外のライバル空港や航空会社の勢力図が目まぐるしく変化する中、その将来像や課題を探った。

 配管むき出しの天井の下を、スーツケースを手にした大勢の旅客が行き交う。成田空港で格安航空会社(LCC)が利用する第3旅客ターミナルは、簡素な内装で建設費を抑えて2015年4月に開業。旅客の施設使用料も安く、今では成田発着の旅客便の約3割をLCCが占める。「予測以上に需要を開拓している」。成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は手応えを口にする。

 東京都心に近い羽田空港で国際線の定期便が復活した10年を契機に、成田は変化を迫られた。「国際線は成田、国内線は羽田」の原則が崩れ、ビジネス客が多い欧米便の一部が羽田に移ったためだ。地盤沈下が危ぶまれる中、活路を見いだしたのがLCCだった。

 発着時間を拡大

 LCCは、成田の弱点とされた国内線と近距離アジア路線の便数を増やし、年間旅客数は近年伸び続けている。一方で、空港別の外国人入国者数の割合は、06年の53%から16年の30%に低下。羽田、関西に押され、日本の表玄関としての存在感には陰りも見られる。

 NAAは3月、空港機能強化のため、騒音を懸念する周辺住民の反発を押し切り、開港以来維持してきた発着時間の拡大を決めた。多頻度の運航で利益を出すLCCの要望を受け、17時間だった発着時間は、20年の東京五輪・パラリンピックまでに18時間、20年代後半には19時間半に広がる。

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