地銀の経営悪化、歯止めかからず 構造的問題に打開策なく (1/2ページ)

記者会見する全国地方銀行協会の佐久間英利会長=16日、東京都中央区
記者会見する全国地方銀行協会の佐久間英利会長=16日、東京都中央区【拡大】

 地方銀行の経営悪化に歯止めがかからない。低金利による利ざやの縮小に加え、人口減に伴う将来的な資金需要の減少という構造的な問題を抱える。打開策は見当たらず、多くの地銀が生き残りの道筋を描けずにいる。

 慢性ストレス

 「地域金融機関の基礎体力は徐々にむしばまれていく」。全国地方銀行協会の佐久間英利会長(千葉銀行頭取)は16日の記者会見で「慢性ストレス」という表現を使って日銀の政策を批判し、地銀の苦境を訴えた。

 業務の制約が多い銀行業にとって、低金利下で利益を出すのは容易でない。比較的利幅が大きく、各行こぞって参入したカードローンやアパートローンは過剰融資が社会問題化し縮小せざるを得ない状況。安定的に利益を上げてきた債券運用も厳しさを増している。

 佐久間氏は「(低金利で地銀が収益を上げられない状況で)経済危機になれば金融システム不安が起きかねない」と危機感を隠さない。

 八方ふさがり

 業界を監督する金融庁も統合再編を促すなど改革に積極姿勢を見せるが、確実な処方箋を持ち合わせているわけではない。有価証券の運用に失敗し赤字転落した福島銀行(福島県)に対し経営陣の刷新を求め、県内最大手の東邦銀行からトップを入れるお膳立てをしたが、収益改善の見通しは立たない。

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