UACJお家騒動 「物言う風土と変革力」で再認識された古河グループ (1/4ページ)

会見するUACJの山内重徳会長(左)と岡田満社長=東京都中央区(斎藤良雄撮影)
会見するUACJの山内重徳会長(左)と岡田満社長=東京都中央区(斎藤良雄撮影)【拡大】

 アルミニウム圧延品で国内最大手のUACJが、一度は決まった首脳人事を大株主の反対で撤回する異例の事態に追い込まれた。同社は平成25年に当時、国内大手の古河スカイ、住友軽金属工業の合併により誕生。世界3位になったものの、その後の業績や、低迷する株価に対し大株主から物言いが入った格好だ。反対した大株主はかつて古河スカイの親会社だった古河電気工業で、古河財閥の流れをくむ有力企業。古河グループの歩みは「物言う企業」であり続けた歴史でもある。(大島直之)

 元親会社から待った

 「人と人、会社と会社の理解は思った以上に難しい」。UACJの山内重徳会長(69)は、4月13日に首脳人事の撤回会見を開き、吹っ切れた表情で語った。一度は代表権を持ちながら住友軽金属出身の山内会長の留任、古河スカイ出身の岡田満社長(61)が副会長となる人事を発表したものの、結局、1カ月半後に両氏が代表権のない相談役に退くことで落ち着いた。

 もともと古河スカイは、古河電気工業のアルミニウム事業部門だったが15年に分社化され、スカイアルミニウムと合併してできた経緯がある。古河電工からすれば、UACJ誕生で出資比率は下がったものの、現在も親会社として意識は強かった。経営責任が曖昧に見える首脳人事案に待ったをかけずにはいられなかったようだ。

代を重ねるほど大きく