ユーグレナ、「命懸け」のジェット燃料工場 東京五輪目指し大勝負 (1/2ページ)

実証プラントの完成イメージ(ユーグレナ提供)
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 ミドリムシなど微細藻類の研究や製品開発を手掛けるユーグレナは、2025年に日本企業で初となるバイオジェット燃料の大型商用プラントの稼働を目指している。既に候補地の選定を始めており、国内のほか海外も視野に入れて絞り込みを進めている。

 同社の永田暁彦取締役はインタビューで、微細藻類などを原料にジェット燃料を製造する実証プラントが10月末に横浜市鶴見区に完成する予定で、より規模の大きな商用プラントの建設に向け「土地探しやパートナー交渉を既に開始している」と語った。国内大手石油会社数社にも接触。現時点の候補地として「横浜市鶴見区、鹿島市、四日市市」の3カ所を挙げた。

 最低でも日量2000バレルの製造能力を目指し、建設費は「更地から造ると350億円程度。既存の石油プラントなどを転用すれば約180億円」と見積もる。国内で適した用地が見つからない場合、納入先として想定しているANAや日本航空の路線が充実していれば「ウルトラCとして海外の可能性もある」とした。

 世界の航空業界の市場規模は年々拡大しており、排出する二酸化炭素(CO2)量も増えている。国際民間航空機関(ICAO)の16年総会では、日本を含む主要国の航空機のCO2排出量を20年の水準に維持することで合意。排出量抑制に向け、新型機導入や運航方式改善などに加えバイオジェット燃料の活用に期待がかかる。

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