セビリアでの第37回世界ナッツ・ドライフルーツ大会に60カ国超から専門家約1500人が参加

 セビリアでの第37回世界ナッツ・ドライフルーツ大会に60カ国超から専門家約1500人が参加

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 【セビリア(スペイン)2018年5月24日PR Newswire=共同通信JBN】
*ナッツ・ドライフルーツ業界最大の国際イベントに60カ国以上から1500人近くが参加して記録更新
*業界は2018/2019年シーズンにナッツ・ドライフルーツ生産量が伸びると予測
*著名な専門家のジョルディ・サラスサルバド教授とラモン・エストルッチ博士がNutrition Research Update(最新の栄養研究)に参加
*次回INC大会は2019年5月22日から25日まで米フロリダ州ボカラトンで開催

 国際ナッツ・ドライフルーツ評議会(International Nut & Dried Fruit Council、INC)は2018年5月21-23日、スペインのセビリアで第37回世界ナッツ・ドライフルーツ大会を開催し、1500人近くが参加した。ナッツ・ドライフルーツ業界唯一・最大のこのイベントは参加者数記録を更新した。

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 60カ国以上の専門家が3日間の大会に出席し、市場開発、サプライチェーン、消費、製品イノベーション、食品の安全、栄養、調査について知識とアイデアを共有した。大会は円卓会議やセミナー、基調講演者のプレゼンテーションを含む18のセッションで構成された。

 ▽有望なナッツ・ドライフルーツ生産
業界リーダーは、今シーズンも近年の成長トレンドを維持するナッツ・ドライフルーツ生産の伸びを予測した。大会中の円卓会議では、2018/2019年の世界のナッツ生産が450万トン(殻付きピスタチオを除く核種ベース)と予測された。昨シーズン比5%増で、ここ10年の平均より27%多い。この初期予測は過去10年に見られた好ましい傾向と一致している。

 アーモンド生産は前年比増を維持し、2018/19年の作柄は130万トン(核種ベース)に達すると予測された。カシューの作柄は5%伸び、80万トンを超える見通しである。ブラジルナッツ、ピスタチオ、マカダミア、ピーカンが今シーズン最も増加するとみられている。ブラジルナッツの生産は約2万9000トンと予測され、2018/19年は昨シーズンの不作から回復して通常水準に戻る見込み。世界のピスタチオ作柄も、主に米国の大豊作(通常の「1年」に回復)とトルコの豊作のおかげで、31%増加する見通しである。2018年のマカダミアとピーカンの全作柄はそれぞれ12%と10%増加し、主要生産国の作付面積増加により、マカダミアの供給は今後しばらく成長し続けると推定されている。ヘーゼルナッツの供給は昨シーズン並みと予測されている。初期予測によると、クルミと松の実は近年の水準にとどまる。2018/19年の世界のピーナツ生産は、これまで10年間の平均を3%上回る3870万トンに達する見通しである。

 2018/19年の世界のドライフルーツ生産は昨シーズン比6%、過去10年平均比では23%増加し、約320万トンに達すると予測されている。レーズン、サルタナ、スグリ(9%)、ナツメヤシ(7%)、加糖ドライクランベリー(6%)、プルーン(5%)の増産見込みがその理由である。世界の干しアンズ、干しイチジクは、初期予測で平均生産水準がそれぞれ21万4000トン、12万6000トンになるとみられている。

 ▽基調講演者とセミナー
「インターネット伝記作家」として知られ「世界観察者」を名乗るアンドルー・ベア博士が「The Internet of Things that Matter(問題のインターネット・オブ・シングス)」の洞察を提供する一方、著名な法学者でガリーゲス財団会長、ガリーゲス法律事務所名誉会長のアントニオ・ガリーゲス・ウォーカー氏は今日の地政学的トレンドについて概説した。ガリーゲス氏は現在の世界的なポピュリズム台頭に関し「われわれには悲観的になる権利はなく、問題に直面して解決する権利がある」と解説した。

 大会には、INC World Forum for Nutrition Research and Dissemination(栄養調査と普及のINC世界フォーラム)議長のジョルディ・サラスサルバド教授、受賞したPREDIMED Study(地中海食研究)のコーディネーター、ラモン・エストルッチ博士ら名高い栄養学者も参集した。サラスサルバド教授は「New Findings on Nuts and Dried Fruits and Health(ナッツ・ドライフルーツと健康の新たな発見)」について話し、エストルッチ博士はPREDIMED research(地中海食調査)についてレクチャーした。PREDIMED researchは過去最大の無作為抽出の1次予防トライアルで、ナッツが補充された典型的な地中海食が心血管系リスクの高い被験者の主要な慢性疾患発生に対して有益であることを示している。この研究はスペインの16センターで約7500人が参加し、追跡期間の中央値は4.8年である。エストルッチ博士は「調査結果は心臓まひ、脳卒中、心血管系死亡の複合エンドポイントの大幅(28-30%)軽減を示している」と説明した。また「研究員たちは、1日に少量(30g)のミックスナッツ(クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツ)とともに地中海食を食べれば、心臓病、メタボリック症候群、糖尿病、体重、脳機能の改善に役立つことを発見した」と結論付けた。

 大会プログラムには、ピノ・カルカーニ氏が司会をしたScientific Seminar(科学セミナー)もあり、来賓後援者のアリソン・ブラックウェル博士がBacteriophage Management of Salmonella Contaminants of Vine Fruits(バインフルーツのサルモネラ菌汚染のバクテリオファージ管理)について話をした。ブラックウェル博士は「バクテリアの天敵であるバクテリオファージは、特に有機的に生産される従来型殺菌薬の可能な選択肢の1つである」と主張し「現在の研究はドライフルーツへのバクテリオファージ利用法に集中している。乾燥マット上の初期汚染リスクを削減し、加工中の病原性細菌に対する保護を強化することを目指している」と付け加えた。

 ▽INC賞:業界最高を顕彰
INC Awards(INC賞)は、ナッツ・ドライフルーツ業界の卓越性に貢献した顕著なリーダーや先見の明がある人を表彰することが目的である。セビリアのINC大会では複数の個人と企業が表彰された。Individual Golden Nut Award(金のナッツ個人賞)は、INC部門に貢献したガイルッズ・ハッキング氏に贈られ、Borges Agricultural and Industrial NutsがCorporate Golden Nut Award(金のナッツ企業賞)を受賞した。Award for Excellence in Research(最優秀研究賞)はPREDIMED Study Groupに、Award for Excellence in Gastronomy(最優秀美食賞)はCan Boshレストランのオーナーであるホアン・ボッシュ・シェフにそれぞれ贈られた。Setton Pistachio of Terra Bellaは100% All Natural Pistachio Chewy Bites(100%天然ピスタチオのチューイバイツ)でINC Innovation Award(INCイノベーション賞)を受賞した。

 大会3日目の最後にINCのゴレッティ・グアーシュ専務理事がINC年次報告を公表した。マーケティング活動の一環として、Nuts for a Healthier World(より健康な世界のためのナッツ)キャンペーンがセビリアにも紹介された。この販売促進活動は連帯プロジェクト関連のビデオシリーズで構成され、健康で公正な世界に貢献する産業の振興を目指している。いつでもソーシャルメディアでビデオを共有した人々には、ナッツとドライフルーツをミックスしたバッグが提供される。

 ▽国際ナッツ・ドライフルーツ評議会(INC)について
国際ナッツ・ドライフルーツ評議会(International Nut & Dried Fruit Council、INC)は70カ国以上のナッツ・ドライフルーツ部門企業約800社で構成されている。INCはナッツ・ドライフルーツ、健康、栄養、統計、食品の安全、国際的な基準や規制に関する国際組織である。

 詳しい情報はhttp://www.nutfruit.org を参照。

 ▽問い合わせ先
B?rbaraBranco
press@nutfruit.org
+34-660-392-994

 ソース:International Nut & Dried Fruit Council (INC)