日立の原発計画支援の用意 英高官、電力料金の低価格保証が条件

 日立製作所による英ウェールズ沖アングルシー島での原子力発電所2基の建設プロジェクト(総額200億ポンド=約2兆8900億円)について、英政府は電力料金の低価格保証を条件に支援する用意がある。

 英民間企業・産業戦略省のハリントン次官はロンドンでのインタビューで、直接出資や政府による融資保証、日英政府間のパートナーシップを含む資金調達のいくつかの選択肢が議論されていると発言。「政府の立場では消費者向けに低料金を実現する一定のリスクテークに関わる問題だ。政府はそれを検討しており、次の段階に進むのに英政府の立場が適切か日立の取締役会でも議論された」と述べた。

 メイ英首相は耐用年数を過ぎた原発の廃炉に伴う供給能力不足に対応し、原発新設を推進しており、ハリントン次官の発言は、事態の進展に向けてこれまでで最も具体的な兆候と受け取れる。フランス電力(EDF)主導のイングランド南西部ヒンクリーポイントでの原発建設事業の費用負担をめぐり英政府が批判を浴び、日立との協議で動ける余地が少なくなっていた。(ブルームバーグ Rachel Morison、Anna Hirtenstein)