シャープ、PC事業2年で黒字化 戴社長、続投も表明 構造改革徹底で立て直し

 シャープの戴正呉社長は6日、東芝から買収するパソコン事業について「1~2年で黒字化し、投資を回収する」との目標を表明した。シャープを再建させたコスト削減などの構造改革をパソコン事業でも徹底することで競争力を強化し、赤字から脱却させて立て直しを図る。

 戴氏は自身の進退に関し「現行の中期経営計画は責任を持つ」と述べ、計画の最終年度である2019年度が終了するまで社長を続投する意向も正式に表明した。今月20日付で会長兼務となり、引き続き後任社長の人選と育成に当たる。

 パソコン事業は海外勢との競争激化やスマートフォンの普及で厳しい経営環境が続いており、東芝のパソコン事業は17年度は96億円の営業赤字だった。戴社長は、買収当初の18~19年度は国内展開を柱に再建を進めた上で、その後に海外への販売拡大も目指す考えを示した。

 シャープは5日、東芝のパソコン事業を手掛ける子会社の株式の約80%を40億500万円で取得し、市場に再参入すると発表していた。10月1日に手続きを完了する見通し。「ダイナブック」ブランドは維持し、電子機器の受託生産の世界最大手である親会社の鴻海精密工業の生産ノウハウも活用しながら成長を図る考えだ。