W杯、スパイク商戦でメーカーも激突 日本の技術力、サッカーでアピール (2/2ページ)

国際親善試合の日本代表対スイス代表戦でゴールを狙う、本田圭佑選手=8日、スイス・ルガノ
国際親善試合の日本代表対スイス代表戦でゴールを狙う、本田圭佑選手=8日、スイス・ルガノ【拡大】

  • 本田選手が着用するミズノの「レビュラツー」。血管のようなクッションを組み込んだ日の丸レッドが特徴だ=8日、東京都千代田区
  • 日本代表23人のスパイク

 ミズノが投入する「レビュラツー」は、軽さ、フィット感、ボールタッチ性能に対応した「万能型」スパイクだ。ボールの衝撃を抑える血管のようなクッションを表面に組み込み、シンプルなデザインで軽量化も実現した。カラーは日の丸を印象づける赤一色のデザインに仕立て、「日本らしさと技術を詰め込んだ」(担当者)。

 「本田」30万足狙う

 2010年南アフリカ大会では、無回転シュートを決めた本田選手着用モデルのスパイクが当初目標の約3倍となる約20万足を売り上げた成功体験がある。今大会では本田選手が着用予定のレビュラシリーズでそれを上回る30万足の販売を目指す。

 前回のブラジル大会では日本選手の着用者のいなかったアシックス。今大会では得点が期待される大迫勇也選手と乾貴士選手が着用予定だ。大迫選手が着用する「DSライト X-FLY3 SL」もミズノ同様赤色のシンプルなデザインだ。靴底を薄くし、ナイロンとウレタンの素材を組み合わせ、軽さと屈曲性を高めた。

 このほか、光の当たり方で玉虫色のような不思議な発色をする独プーマのモデルを日本の3選手が着用。デサントは「アンブロ」ブランドで、着用する柴崎岳選手の出身地である青森の伝統工芸柄“こぎん刺し”をデザインしたスパイクを提供する。(西村利也)