玄海原発4号機、16日午前再稼働 九電4基目、6年半ぶり 想定遅れも収支改善期待

 九州電力は15日、玄海原発4号機(佐賀県玄海町)を16日午前11時に再稼働させると発表した。東日本大震災後の平成23年12月に定期検査で原子炉を停止して以来、約6年半ぶり。九電にとっては新規制基準で再稼働する原発は川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)と玄海3号機に続き、4基目。再稼働時期は九電の当初想定から大幅に遅れたが、燃料コスト低下による収支改善が期待されている。

 九電は13年7月、原子力規制委員会に3、4号機の再稼働に向けた審査を申請し、29年1月に合格した。立地自治体の佐賀県と玄海町は同4月までに再稼働に同意した。

 3、4号機の再稼働で、その分火力発電所などの稼働を抑制することが可能になる。九電は月110億円の費用削減効果があると算出している。