地方の百貨店業績、地域密着型は好調 三越伊勢丹HD社長

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)の杉江俊彦社長は18日に東京都内で開いた株主総会で、子会社が運営する地方の百貨店について「地域に密着したサービスや商品を提案している店舗は増収増益になっている」と話し、地元と協力して提供するサービスなどを強化する考えを示した。株主からの質問に答えた。

 杉江社長は業績が好調という静岡伊勢丹(静岡市)の例を説明した。また株価が低迷しているとの指摘には「(伊勢丹と三越の)統合以来の最高の営業利益を早期に達成したい」との意欲を語った。統合後の連結営業利益は2014年3月期の346億円が過去最高という。

 株主総会には昨年より250人ほど多い約3200人の株主が出席し、約2時間で終了した。

 昨年の株主総会では、社長交代の経緯に関する質問や経営計画への影響を心配する声が寄せられていた。