メルカリがマザーズ上場も、買い注文殺到で初値付かず

メルカリの上場初日、取引開始と同時に買い注文が殺到し、初値が付かない状態を示す株価ボード=19日午前、東京都中央区
メルカリの上場初日、取引開始と同時に買い注文が殺到し、初値が付かない状態を示す株価ボード=19日午前、東京都中央区【拡大】

 フリーマーケットアプリ国内最大手のメルカリが19日、新興企業が多く上場する東京証券取引所マザーズ市場に上場した。午前9時の取引開始から買い注文が殺到し、午前10時45分現在、初値が付かない状態が続いている。同社の時価総額は6000億円前後となる見通しで、今年最大級の大型銘柄となる。

 メルカリの平成29年6月期連結決算の売上高は220億円、最終損益は42億円の赤字だが、知名度の高さと事業の将来性が評価され、取引開始から多くの買い注文が入った。上場で市場から約600億円を調達し、米国などの海外事業の拡大や新規事業への投資などにあてる。

 メルカリは平成25年創業。本社は東京都港区で、従業員は約600人。経済産業省によると、フリマアプリの市場規模は29年時点で前年比58%増の4835億円で、このうちメルカリはシェア(市場占有率)6割を占める。