三菱マテリアル、改革先行き不透明 小野新社長、製品データ改竄問題を謝罪

記者会見を開いた三菱マテリアルの小野直樹新社長=22日午後、東京都千代田区
記者会見を開いた三菱マテリアルの小野直樹新社長=22日午後、東京都千代田区【拡大】

 三菱マテリアルの小野直樹新社長は22日、東京都内で記者会見を開き、一連の製品データ改竄(かいざん)問題について「皆さまに心配と迷惑をお掛けしており、心よりおわびする」と謝罪した。小野氏の就任は22日付。信頼回復と企業統治の改革に取り組むが、本社の生産拠点で発覚した不正を受け引責辞任した竹内章前社長は代表権のない会長として引き続き残るため、改革の先行きを危ぶむ声は根強い。

 これに先立ち同社が開いた株主総会では、冒頭、竹内氏が一連の問題を陳謝。株主からは責任の所在や首脳人事に対する疑問が出たが、竹内氏を含めた取締役9人の選任議案は承認された。総会後の取締役会で社長に就任した小野氏は記者会見で、竹内氏が取締役として残ることについて「業務執行からは手を離れる。若い人に対する助言を頂きたい」とし、監督・指導が主業務になるとした。

 同社は昨年、グループ企業で製品データ改竄問題が相次ぎ発覚。今月8日に直島製錬所(香川県直島町)でコンクリート原料の品質問題を公表し、竹内前社長が代表権のない会長に退く人事を11日に発表していた。