3メガバンク、ATM共通化を模索 通帳仕様、調達先メーカーの見直し急務 (1/4ページ)

銀行にとってATM保有負担は大きい=東京都内(ブルームバーグ)
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 三菱UFJ銀行と三井住友銀行が、ATM(現金自動預払機)を共通化する検討に入った。超低金利で収益環境が厳しさを増す中、キャッシュレス化の進展も見据え、ATM網を維持するコスト負担の軽減を探る。だが、共通化構想は過去にも何度か浮上し、実現しなかった経緯もある。ネックとなっている通帳の仕様やATMメーカーの違いといったハードルを乗り越えることができるかどうかにかかっている。

 運営コストを圧縮

 「新しい時代の金融業を考えると共同でできるものがあれば、前向きに検討する」。三井住友銀を傘下に持つ三井住友フィナンシャルグループ(FG)の国部毅社長は5月の決算会見でこう述べた。翌日、三菱UFJ銀を傘下に抱える三菱UFJFGの平野信行社長も決算会見で、「ATMを保有する負担が強く感じられる。前向きに考えていきたい」と応じた。

 今回、浮上した両社の共通化構想は、4月に三菱UFJ銀が三井住友銀に打診したことがきっかけだ。相手のATMを自行のATMのように無料で使えるようにする「無料開放」にとどまらず、ATM自体を共通にすることも視野に入れている。実現すれば、開発や維持にかかるコストを大幅に圧縮できる。

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