【直球緩球】住友商事の兵頭誠之社長「地域貢献で認められる企業に」

住友商事の兵頭誠之社長=東京都中央区(荻窪佳撮影)
住友商事の兵頭誠之社長=東京都中央区(荻窪佳撮影)【拡大】

 --会社の将来像は

 「社会的課題の解決や、地域貢献で認められる企業を目指す。1990年代、アジア通貨危機の資金難で発電事業が中断する経験をした。失敗してもその経験を生かし、社内外で連携して壁を乗り越えれば良しとする企業文化を広めたい」

 --3年間で3千億円を次世代成長分野に投じる

 「テクノロジーとイノベーション、ヘルスケア、社会インフラに全社枠で重点投資する。すぐにはもうからないが重要な事業や金額次第では、部門長権限で投資し、部門間で有機的に連携する。中でも200億円の先端技術枠は米シリコンバレーやロンドンの拠点で現場の判断で投資し、スピードを重視する形にした」

 --社会インフラの具体的なイメージは

 「街づくりのハードとソフトを組み合わせ、ベトナムの北ハノイで検討する都市開発に応用する。今後は港湾や空港事業への参画も検討し、生活インフラの提供で地域社会に貢献する。モロッコを通じたアフリカ諸国や南西アジアのバングラデシュなど、新興国開拓も進める」

 --デジタル化で、これまでに培ったプラットホーム(基盤)をどう活用するか

 「第4次産業革命は既成概念が変わる技術革新だ。自動運転で車がぶつからなければ、車の強度設計概念も素材も変わる。スマホに例えると、顧客がアプリで欲しいサービスを必要なときに受けられるような使い勝手のいい会社を目指す」