【私の仕事】イラストレーター・田村セツコさん かわいらしい挿絵を描く

「子供のころから何十年も『月刊いちご新聞』を読んでくれている人がいる」と話す田村セツコさん
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 女の子向けの雑誌や本に載せる、かわいらしい挿絵をかくイラストレーター。小学生くらいの女の子や、やさしいおばさん、猫やネズミなどの動物が登場する。ピンクや水色などの明るい色合いが特徴だ。

 キャラクター玩具などのメーカー、サンリオが制作する「月刊いちご新聞」という冊子に、40年以上前から挿絵と文章で記事を執筆している。今年2月には600号に達した。サンリオの店舗で販売している。

 毎回、季節に合わせたテーマを考える。5月は「母の日」に合わせて、身近なもので母親へのプレゼントを作る方法を絵と文章で説明した。「空箱にきれいな紙で飾りを付けて、宝石箱のようにする様子をかいた」

 最近は、スマートフォンのメールで友達と連絡しあう子供が多い。しかし、手書きの手紙を出すと、受け取った人はとてもうれしくなると訴えたことがある。「子供の気持ちになって、どうしたら毎日が楽しくなるかいつも考える」

 ファッションの話題も欠かせない。学校のことなどで悩んでいる女の子をはげますこともある。街の中で内気そうな女の子が気づいて近寄ってきて、手作りのアクセサリーをくれたことがあった。自分を知ってくれていた子からの贈り物で、とても感動した。「挿絵の記事を読んだ女の子たちが、みんな幸せになってほしい」と願う。

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【プロフィル】田村セツコ

 たむら・せつこ 高校卒業後、銀行に勤めながら絵を描き続けた。有名なさし絵作家の指導を受け、今の仕事についた。80歳。東京都出身。