NECが海底光回線を受注 太平洋を中継陸揚げなしで横断

 NECは9日、米西海岸と香港、シンガポールを結ぶ全長1万6千キロの光海底ケーブルの敷設を受注したと発表した。米国とアジアを結ぶ光回線としては、ハワイやグアムなどに中継陸揚げせず太平洋を横断する初の事例となる。発注元は中国移動通信と米フェイスブック、米アマゾン・コム系の3社による共同体で、契約額は非開示。2020年度末の完成を目指す。

 光海底ケーブルは近年、通信事業者ではなく世界的なITサービス事業者が敷設する事例が増えている。NECもこれまで、日本と豪州を結ぶ米グーグルの回線や、日本とシンガポールを結ぶフェイスブックの回線を手がけた。

 今回のケーブルは光信号の減衰を抑える新技術により、中継設備での信号の増幅などを不要とした。設備の設置コストや通信遅延を抑えられるといい、実績を基に受注拡大を図る考え。