小米が香港上場、一時公開価格下回る 企業評価不確実性が重し

9日、香港証券取引所の式典でドラを鳴らす小米の雷軍CEO(中央)(AP)
9日、香港証券取引所の式典でドラを鳴らす小米の雷軍CEO(中央)(AP)【拡大】

 中国のスマートフォンメーカー小米(シャオミ)が9日、香港証券取引所に株式上場した。一時、公開価格を2.9%下回った。貿易戦争の深刻化懸念や同社のバリュエーション(企業評価)をめぐる不確実性が株価の重しになっている。

 小米の株価は一時16.50香港ドルまで下げ、公開価格の17香港ドルを下回った。同社の企業評価は現在、約500億ドル(約5兆5000億円)と評価され、スマホメーカーとしては世界第3位の上場企業となる。しかし、昨年同社が目指していた評価額の1000億ドルには遠く及ばない。

 美団点評やテンセント・ミュージックなどのテクノロジー企業は年内の新規株式上場(IPO)を目指しており、小米の上場の失敗はこれら企業の計画に悪影響を及ぼす可能性がある。

 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、アンシア・ライ氏は「株式の上場を検討するテクノロジー企業は上場時の企業価値を慎重に見積もる必要がある。投資家は通商面で高まる緊張や近年相次ぐIPOの失敗などを受けて、どこに投資するかを慎重に判断するようになっているからだ」と指摘した。

 小米の雷軍最高経営責任者(CEO)は9日、香港証券取引所で「米中の貿易関係が重大な局面を迎える中で、世界の資本市場は絶えず変化している。現在のマクロ経済の状況は理想からほど遠いものの、優れた企業は困難にうまく対処することができると信じている」と述べた。

 小米のIPOにあたって、中国のヒルハウス・キャピタルや米クアルコムなど機関投資家が出資した。また、ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレー、CLSAが小米のIPOで共同スポンサーを務めた。(ブルームバーグ Gao Yuan、Edwin Chan)