「シックスパッド」のMTGがマザーズ上場 時価総額2840億円、メルカリに次ぎ第2位

東証マザーズに上場し、セレモニーで鐘を打つMTGの松下剛社長=10日、東京・日本橋兜町の東京証券取引所
東証マザーズに上場し、セレモニーで鐘を打つMTGの松下剛社長=10日、東京・日本橋兜町の東京証券取引所【拡大】

 健康や美容機器の企画開発を手がけるMTG(名古屋市)は10日、東京証券取引所の新興市場マザーズに株式を上場した。初値は1株7050円で、公開価格の5800円を1250円上回った。終値は7350円だった。終値に基づく時価総額は2840億円で、今年の新規上場ではフリーマーケットアプリ運営のメルカリに次ぎ第2位となった。

 上場で調達した資金は海外展開や新ブランド開発の強化に充てる。同日記者会見した松下剛社長は「中国やアジア、さらに欧米とグローバル展開を進め、次世代にバトンタッチするまでに(売上高)1兆円を目指したい」と意気込みを語った。

 MTGは電気刺激で筋肉を鍛えるトレーニング機器「シックスパッド」の拡販にサッカーのクリスティアノ・ロナルド選手を広告に起用するなどブランド戦略で成長。美容ローラー「リファ」などがヒットし、2017年9月期連結決算の売上高は453億円、最終利益は43億円だった。

 非上場ながら推定企業価値が10億ドル(約1100億円)を超える企業を「ユニコーン」と呼び、日本ではMTGがメルカリに続く2社目となった。