MRJ「量産検討段階に」 三菱航空機社長、国交省の認証取得へ

インタビューに応じる三菱航空機の水谷久和社長
インタビューに応じる三菱航空機の水谷久和社長【拡大】

 国産初のジェット旅客機「MRJ」の開発を進める三菱航空機の水谷久和社長は10日、共同通信などのインタビューに応じた。米国でMRJの試験飛行を繰り返す中、運航に必要な国土交通省の認証取得が見えてきたとし、「量産を検討する時期が近づいてきている」との認識を示した。

 MRJは安全性向上のための設計変更を繰り返し、これまでに納入時期を5度延期。現在は改善作業にめどが立ち、水谷氏は2020年半ばとする初号機の納期を「何とか守れると思う」と強調。世界から約400機を受注しているため、機体の生産を担う親会社の三菱重工業が「(量産の)検討作業に取り掛かっているのではないか」と述べた。

 航空機業界は、米ボーイングがブラジル大手のエンブラエルと提携し、小型旅客機の合弁会社を設立する方針だ。水谷氏は「(MRJと同じ)90席級や70席級に注力してくれば競合相手になる」と警戒感を示した。ボーイング向けを中心とした三菱重工の民間機製造事業とMRJ事業との再編には「今、具体的な話はない」としながらも「長期的には技術面で相乗効果が出るかもしれない」と話した。