明電舎、保守業務にAR活用

 明電舎は11日、モーターなどの保守作業にAR(拡張現実)技術を導入すると発表した。点検対象の機器をタブレット端末に写すと、必要な点検項目や過去の点検履歴、設計情報などのデータを同じ画面に写し出す仕組みを採用した。

 エンジニアリング向けITサービスのPTCジャパンの技術を導入し、子会社の明電エンジニアリングの請負先で活用する。日常的な点検業務のほか、異常発生時には遠隔地からの原因特定も行えるという。

 労働人口の減少でARは保守作業を効率化するカギとなっている。東芝デジタルソリューションズも5月にサービス提供を始め、中部電力は鉄塔の保守作業に特化した技術を開発した。