福島第1原発のトリチウム問題で公聴会開催 富岡や郡山、都内で

東京電力福島第1原発のトリチウム水の処分を検討する政府の小委員会=13日午後、東京都千代田区
東京電力福島第1原発のトリチウム水の処分を検討する政府の小委員会=13日午後、東京都千代田区【拡大】

 東京電力福島第1原発の構内にたまり続けるトリチウム水の処理方法を検討する国の小委員会が13日開かれ、国民の声を聴くための公聴会を8月30日に福島県富岡町、31日に同県郡山市と東京都内でそれぞれ開くことを決めた。各会場で10~15人が意見を表明し、傍聴者は50~100人程度を予定。7月中にもウェブサイトで募集を開始する。

 トリチウム水は原子炉建屋に地下水が流入するなどして生じた汚染水を浄化したもので、水と一体化したトリチウム(三重水素)が残っているが、エネルギーが弱く人体に蓄積しない。しかし、地元の漁業関係者らが海洋放出に反対し、構内には現在約89万5千トン、タンク約680基分が貯蔵され、廃炉作業の障害となることが懸念されている。

 これまでの検討で海洋放出のほか、地層注入▽水蒸気放出▽水素放出▽地下埋設-が候補とされた。原子力規制委員会は「希釈して海洋放出が現実的な唯一の手段」としている。