【トップは語る】日本損害保険協会 カーシェアの潮流、保険のあり方再考を (1/2ページ)

 □日本損害保険協会会長・西沢敬二さん(60)

 --協会会長としての抱負は

 「日本損害保険協会は昨年、100周年の節目を迎え、新たな時代への第一歩を踏み出したところだ。今年度は3カ年の中期基本計画の初年度にあたる大切な年でもあり、計画の実現に向け邁進(まいしん)するのが最大の使命だ」

 --中期計画のポイントは

 「国連が採択した『SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献』と超スマート社会『ソサエティー5.0実現への貢献』の2点にとくに注力し、持続可能な日本社会・経済に貢献したい」

 --具体的な取り組みを

 「損害保険業界では永年、防災・減災や事故防止などSDGsに直結する活動に取り組んできたが、各項目と照らし合わせてさらに取り組むべき課題を検討する。それらを協会の行動規範に反映させて公表したい」

 --超スマート社会の実現にはどう貢献できるか

 「業界では過去の事故実績など静的データを蓄積してきたが、デジタル技術の進展でリアルタイムの運転状況などの動的データも取得できるようになってきた。損保業界や自動車業界などデータを持つそれぞれの業界が連携し、ビッグデータとしてまとめることができれば、事故防止などでさらに貢献することができる」

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