【ピックアップ】ダイコク「業界総粗利3兆円割れ」

規則改正前年の実績を反映した白書を発刊
規則改正前年の実績を反映した白書を発刊【拡大】

 ダイコク電機(名古屋市中村区)は5日、東京都文京区の東京ドームホテルで「DK-SIS白書2018年版-2017年データ-」の発刊記者発表会を開催した。

 DK-SISとは、同社が提供する情報戦略システム。現在、遊技機台数で146万台と市場の約33%のデータを保有し、遊技業界がどのように動いているのかを実績データで見ることができる。なお、遊技業界におけるデファクトスタンダードとして広く認知されるほか、金融機関など、業界外からも高い関心が寄せられている。

 当日は、根本弘常務取締役が主催者あいさつに立ち、まず5月18日から6月上旬にかけて東京、大阪、福岡の全国4都市で開催した「SISセミナー2018」に大勢の業界関係者が来場したことに触れ、「不透明な先行きのなか、ダイコク電機なら何か有益な情報を発信してくれるという期待感の表れと考えている」と自負。そのヒントとなるものが、この白書には詰め込まれていると強調した。

 さらに、その全国セミナーのタイトルに言及し、「いまを生き抜く」と「いまさえよければよい」とは違うと指摘。「まずは遊技している顧客が満足しているのかを見ていく必要がある。業界では新規顧客の獲得が叫ばれているが、既存客を満たしていなければ、新たな客は増えない」と訴えた。

 続き、DK-SIS室室長の片瀬宏之氏が、記者発表資料をもとに白書の説明を行った。

 まず、「DK-SIS白書2018年版」の業界キーワードとして「業界総粗利が3兆円割れ、業界総売上も20兆円割れに」「パチンコの凋落傾向が続き、台数規模もやや縮小/SUPER小当たりRUSH等の特殊スペックが支持される」「パチスロの業績は横這い、パチンコとの業績差が拡大/新基準に該当しない遊技機の30%抑制と5.9号機登場」「遊技機の販売台数が2年続けて大幅減少」の4つを提示。これらを軸に、2017年の業界動向にアプローチした。

 冒頭、「規則改正の前年は業界が混乱した。認定機の問題もあり、機械購入が抑えられた1年」と昨年を俯瞰。さらに同白書について、「遊技機規則改正の前にどのような実績だったのか、今後の業界のパースを描くために必要。その思いのもと、作成した」と意気込みを述べた。

 なお、13~17年の業界データ推移を見ると、業績は右肩下がりの状況。台粗利は2000円を切る状況となっている。また、業界の売り上げ規模はついに20兆円を割り、粗利規模も縮小。3兆円を割った。