【遊技産業の視点 Weekly View】新基準、パチスロ6号機に業界期待


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 □ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 回胴式遊技機、通称は「パチスロ」だ。規則のタイミングでさらに通称が異なり今の規則下のパチスロを6号機と呼ぶ。この6号機は今年2月以降に型式試験申請された型式ということになるが、実際は今年4月以降に型式試験申請された型式を6.0号機と呼び、今後登場する6号機のほとんどが6.0号機となる。

 パチスロメーカーのほとんどが参加する回胴式遊技機製造業者連絡会という集まりがある。この連絡会で自主規制を制定している。またこの自主規制は警察庁が事前にチェックして了承するという形式をとっている。

 今年の1月31日に連絡会は6号機の自主規制について正式決定し、その自主規制適用型式を「6.0号機」と呼ぶことを決めた。

 今年1月末までの従前規則下での自主規制型式は5.9号機と呼ばれており、そこからの変更点は「一撃獲得差枚数の上限値を3000枚から2400枚に引き下げ」「設定格差設計などの自由化等(演出設計の自由化)」「傾斜値(1ゲーム当たりの純増枚数)規制撤廃」ということになっている。6.0号機はこのことから、わかりやすく言えば「ギャンブル性はより抑制され、短時間で遊ぶにはより遊びやすい」ということになった。現在、多くのパチスロメーカーが、6.0号機に活路を見いだそうとかなり真剣に取り組んでいる。ぱちんこ業界の歴史上、実はこういったことは極めて珍しい(というか例がない)。どういうことかと言えば「ギャンブル性が抑制された規制になったのに、それに強く業界側が期待している」ということが過去、経験がないのだ。

 依存対策は社会の要請であり、その対策のためにギャンブル性を抑制したのは警察庁の考え方。その中で、自主規制の一部を変更しただけで6.0号機への期待が高い、というのが今の業界の実態だ。

 今年秋には、パチスロメーカーの6号機の合同展示会も予定されている。その合同展示会の現場で、業界側の今の期待値が判明するだろう。

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【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名は岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。