英航空ショーに中小7社 エアバス向けに技術・製品提供へ

パリエアショー2015でジェトロが支援したジャパン・パビリオン(ジェトロ提供)
パリエアショー2015でジェトロが支援したジャパン・パビリオン(ジェトロ提供)【拡大】

 英国・ファンボローで2年に1回開催される欧州有数の国際航空ショー「ファンボロー・インターナショナル・エアショー」(16~20日)に合わせて、航空機製造に用いる加工技術を持つ日本の中小企業7社が出展する。

 経済産業省は昨年、欧州航空機大手エアバスと日本企業の連携を強化する覚書を仏政府と締結。日本貿易振興機構(ジェトロ)がジャパン・パビリオンを設け、中小企業の技術や製品をエアバスへの納入企業に紹介し、欧州進出を支援する。

 民間航空機市場は、新興国の需要拡大で年率約5%で成長するが、日本企業のエアバス向け部品供給は、年間約10億ユーロ(約1294億円)と、米ボーイング向けの約5分の1にとどまっている。ジェトロはエアバス向けの市場開拓支援で日本企業の商機を拡大したい考えだ。

 日本パビリオンに出展する企業(カッコ内は所在地、製品や技術)は、谷田合金(金沢市、マグネシウム合金製部品)▽東京流研(東京都渋谷区、航空機用プレッシャーベルト=圧力分布測定ベルト)▽エステック(静岡県清水町、航空機用スイベルジョイント=回転継ぎ手)▽旭金属工業(京都市上京区、航空機主翼構成部品)など。