【道標】求められる「災害宣言」、危機感の共有を 広域豪雨、いま考えるべきことは (1/3ページ)


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 西日本全体で約1週間も降り続いた今回の豪雨は、時間、空間のスケールにおいて極めて特異な気象現象だ。観測史上で初めてとも言える規模かもしれない。

 24時間で200ミリも雨が降れば、地域によっては河川は氾濫し、土砂災害が発生する可能性が高まる。この豪雨では、西日本の各地で大河川が決壊し土砂崩れが引き起こされた。近年ではまれな広域災害となった。

 ここ数年、日本近海の海面水温は高い。それが台風の成長を促したり、たくさんの水蒸気を生成させ大雨をもたらしたりする要因だ。地球温暖化の影響を感じ取っている人も多いのではないか。

 広域災害によって停電や通信途絶が起きている。交通網の寸断もあって、被害の全体が見えず、そのことが救助や支援の障害となっている。

 いま重要なことは、被害の全体像の早急な把握と、氾濫による浸水で孤立した世帯や、土砂災害などによる生活道路の寸断で孤立した集落の解消を急ぐことだ。携帯電話も固定電話も通じない地域も多い。連絡手段の確保は、最優先課題である。移動中継車などの展開を進めてほしい。

 被災エリアが広域なため、資機材も人的支援も不足している。国や被災していない自治体による支援だけでなく、建設事業者ら民間企業のノウハウが不可欠である。積極的な貢献を求めたい。

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